2010年10月17日日曜日

【CG】:アニメーションマスタークラスに行ってきました


つうわけで行ってきましたよ!
興奮冷めてきたところで色々書こうかと・・・


まず、今回参加しての感想なのですがお値段以上の収穫があり参加した甲斐がありました!
初めてマスタークラスに参加したわけですが、昨年は実作業の技術寄りだったんですが事前の告知の通り今回はそれとはまったく違った映像の根幹の部分のお話がほとんどでした
正直そういうのではなく実作業知りたいという人も多いかと思うんですがこの映像の根幹の話を知ると知らないとではアニメーションの出来にもずいぶんと関わってくるだろうというそういう話です
ざっくり書くと映像演出という観点のさらに先の領域の話なんですね、つまり映像における演出はもちろんなのですがお話全体に関わるバックグラウンドの話やキャラクターを理解するという事
表面上に見えてる設定のさらに奥を読み取り、それを知って上で初めてアニメーションをつける必要があるという内容でした
なんとなーくうすらぼんやりとわかるんですがそれを理論だてて説明してくれるというのが大きな収穫といったところです
シーケンス単位で物事を見据えるのは当然なんだけどシナリオ全体を見渡せるくらいにならないといけないってことですな
演出がわかるアニメーターが必要だよねって数年前から言われてますがまさにこういう事かと


実はつい先日職場でも似たような話があったんですよね、なもんでモヤモヤしてた部分もクリアーになったなー
存在する設定はあくまで表面上のものであってさらに先を読み取る力があるかないかの差はかなり大きいんじゃないかと
そしてそういうのを読み取る力というのは訓練次第でなんとかなるのかなーとも
習慣を変える必要があるねっていうのを職場で話してたんだけどまさにそのことなのかと、日々の積み重ねが自分の業につながるので一歩一歩やるしかないなー、うむヽ(`・ω・´)ノ
どうしてもね、日々の締め切りに追われてわかってはいるけどなかなか余裕もなくて考えが追いつかないこともあるんだけど短時間でそういうのをわかるようにならなければならんなー
逆を言えば時間に余裕がある状態でどれだけのクオリティーがだせるのか?という話にもつながるかも
時間的な制約はありつつもその中で瞬間的に最大限発揮できる能力が必要ですね
そんなわけで約7時間の講義でしたが非常に有意義なものでした


で、


講義の最後に質疑応答があったんですが一番最後のわすが聞いたんですが


『今回の講義の内容は技術寄りではなく映像の根幹といった内容ですが、海外の教育機関ではごくあたりまえに行われてるものなのでしょうか?』


「もちろん!教育機関では作品をつくるのでこのような事を勉強してますね」


という話を聞いて唖然としてしまった・・・まぁなんとなくそうじゃないかとは思ってたけどw
いやまぁ自分もそうだったんですけど日本の教育機関ってツールの習得優先で就職するのがまず先で映像の云々とか実際現場に入ってから知るというのがほとんどなんですよね
まぁそれでも成り立ってるんだけど教育機関でやってる時点で個々人のポテンシャルが違うだろうし、日本と海外の差というのはこういうので出てくるんだなーと
つうかね、今回のような根幹の話って教育機関でやるべきだと思うわ
とはいえ、じゃあこのような事を理論だてて話せる人が居ないんですよね、そこも問題だろうなぁ
現場の人間・・・特に10年以上のベテラン層が若手にどれだけ教えることが出来るかとかそゆことが一番最初にできることかなぁ
ぶっちゃけ自分も持ってるやりかたとか考え方とかもうちょっとオープンにして知ってほしいなぁというのはあります
ちょっとでもね、人口増えて層が厚くなってほしいなぁと思っていますよ
考えさせられる一日だったなー

んで帰りはナカジさんやスチさんや崎山さんや白組方面の方と帰ってたんですが駅でばったり講演者のビルさんと会ったのでその流れで飯&飲みになりました(ぁ
講演は英語&通訳だったんですけどビルさん日本語上手くて驚きましたわ・・・・
飲みの席では講演中聞けなかった話やドリームワークスのアニメーションの話とかいっぱい聞けてよかったです
ビルさんは2日の長丁場の講義と喋りで顎痛いって言ってましたw
ちょうど自分のiphoneにデモリール入れてたので見てもらったんですが「イイね!スゴいね!」って言ってもらったのがうれしかったですヽ(゚∀゚)ノ

ほんと今回行ってよかったなー、次回も是非参加しようと思います!!!!


あと、うっすらTwitterで書いてるけど年末に向けてアニメーターの会やろうかと計画中です
近いうちにどっかで告知するかもー?